ガイガーカウンターとシンチレーション検出器

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どの放射線測定器を買えばいいのかをガイド

ガイガーカウンターとシンチレーション検出器の違い

放射線測定器にはいろいろな呼び方があります。線量計、ガイガーカウンター、シンチレーション・・・。今まで放射線なんて気にせずに生きてきた私たちにはどれを選べばいいのかわかりません。

ここでは、2つのタイプの放射線測定器を解説します。インターネットで調べても専門的な解説ばかりでいまいち意味がわからない。そんな方のために、できるだけわかりやすく、わたしたち一般人にとって必要な知識だけ解説します。

あえてわかりやすく説明するために、細かいところは無視していることもありますのであしからず。

ガイガーカウンターとシンチレーション検出器の共通点

ガイガーカウンターもシンチレーション検出器も共に放射線を計測することができる線量計です。

ただし、線量計=ガイガーカウンターでもないし、線量計=シンチレーション検出器でもありません。まずは、これを理解してください。

以下、それぞれ説明します。

ガイガーカウンター

ガーガーカウンターは、放射能の強弱を放射線の量として数値で表示する事ができる放射線測定器です。

ガイガーカウンターは、放射線の持つエネルギーと比例関係にはならないことから、放射線の持つエネルギーを測定することは出来ません

また、ガンマ線を検出することができますが、シンチレーション検出器に比べると精度はよくありません。

ただし、アルファ線とベータ線は、透過力が弱くシンチレーション検出器に付いている厚い窓を透過できないので計測することが困難です。反対にガイガーカウンターの場合は、アルファ線とベータ線も計測することができます

これが今回の大災害のような場面では非常にメリットになります。アルファ線とベータ線は、それほど遠くまで飛ぶことができないので、地表面や野菜などの植物の表面に付着していることが多いのです。

それをガイガーカウンターならある程度検出することができるです。

〜ガイガーカウンターの例〜

ガイガーカウンター

ガイガーカウンター 放射能測定機 CEマーク付き(マニュアル付属)

  • 放射線量測定範囲 0.01 μSv/h ~ 10 Sv/h
  • 積算量測定範囲 0 μSv ~ 10 Sv
  • 放射能反応範囲 20 keV ~ 6 MeV (X射線とγ射線)
  • アラーム機能 高周波数ブザー 高輝度LEDライト 内蔵バイブレーション

シンチレーション検出器

シンチレーション検出器は、ガイガーカウンターと異なり、ガンマ線やエックス線を検出することができます。

シンチレーション検出器は、放射線の飛び込んだ数と放射線エネルギーを測り、線量に換算する放射線測定器ですので、ガイガーカウンターと異なり放射線の持つエネルギーを測定することができます

〜シンチレーション検出器の例〜

シンチレーション検出器

米国製DoseRAE2 PRM-1200

  • 放射線量測定範囲 0.01 μSv/h ~ 10 Sv/h
  • 積算量測定範囲 0 μSv ~ 10 Sv
  • 放射能反応範囲 20 keV ~ 6 MeV (X射線とγ射線)
  • アラーム機能 高周波数ブザー 高輝度LEDライト 内蔵バイブレーション

まとめ

まぁ、いろいろと書きましたが、ガイガーカウンターもシンチレーション検出器も両方とも放射線を測定することができる機械です。

測定する原理が異なるだけで、私たち一般人にはどっちでもいいことです。

一般的にガイガーカウンターよりもシンチレーション検出器の方が精度が高いと言われていますが、放射線の種類や価格帯によっても異なるので、一概に断言することができません。

結論は、専門家ではない私たちにとってはそれほど気にする必要はないということです。

次へ:値段が高いものは精度が高い

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