ガイガーカウンター大辞典>アルファ線/ベータ線/ガンマ線を知る
放射線と一口に言っても、実は様々な種類があります。今問題になっているのは主にアルファ線、ベータ線、ガンマ線の3種類です。
他にもレントゲン撮影の時に使うエックス線や中性子線などもあるのですが、あまりややこしくならないように、今特に問題になっているアルファ線、ベータ線、ガンマ線の3つを最低限知っておきましょう。
放射線の最低限の知識を持っているだけで、被害を最小限に抑えることができると思います。
〜α線、β線、γ線の透過力比較〜
アルファ線は、大きくて重く速さが遅い透過力の弱い粒子です。したがって、ほとんど飛ぶことはなく、空気中に含まれていることはあまりありません。
主に、地表面や食物の表面などで検出されます。
アルファ線は、紙やアルミなど薄いもの1枚で簡単に遮断することができます。このためアルファ線が外部被曝で問題になることはあまりありません。
反対に、口などから体内に放射性物質が入ってしまい内部被曝した場合、放射線が対外に放出されることなく体内に蓄積されていきます。したがって、内部被曝の際には、アルファ線はガンマ線の約20倍くらい体にダメージを与えると言われています。
ベータ線は、アルファ線より透過力が高いですが、それでもアルミやプラスチックの板で遮断することができる粒子です。
したがって、外部被曝ではあまり問題になることはありません。
ガンマ線は、とても透過力の強い光子であり、厚い銅板や鉄板でなければ遮断することができません。
かなりの長距離を飛ぶことになるので、外部被曝で注意しなければならないのは主にこのガンマ線です。
できるだけ家の中の外部から遠い部屋で待機するなどしなければ防ぐことはできません。地下室などがあれば理想的です。
ガンマ線は透過力が強いので、口などから放射性物質を体内に取り込んでしまったとしても体を突き抜けていくので、内部被曝の場面ではアルファ線などと比べると影響を受けにくいという特徴があります。
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